昔、カラーテレビは垂れ幕を開けてから見ていました。
カラーテレビの出始めの頃だったと思います。高級そうな垂れ幕を開けて、テレビの上にキチンとおいてから、おもむろにテレビのスイッチを点ける。
映画館で映画を観る時のような、幕が開く儀式。
映画は自動で幕が開きましたが(記憶では)、テレビは手動でした。
その昔、記憶では、映画館では幕が開くときに、大きな拍手が沸いていました。
幸せの拍手、期待の拍手、ワクワクの拍手。
テレビの幕は自分で開けるのですが、心の中で、幸せの拍手をしながら幕を開けて、テレビ番組を見ていました。
特に心の中の拍手が大きかったカラーテレビで見た番組、「タイムトンネル」。
毎週日曜日の朝、一人早起きして、リビングでテレビの垂れ幕を開けて、楽しみに見ていたのが、タイムトンネルの朝の再放送。たしか、通常放送は夜遅くで、見ることができずに寝ていました。日曜日の朝、早起きして、一人でタイムトンネルを楽しんでいました。
今のような冷暖房設備の無い時代で、我が家は掘りこたつと火鉢に、ガス台で火をおこした炭を入れて、テレビのある部屋を暖めていました。
タイムトンネルの始まる10~15分前に掘りこたつと、火鉢に、燃えた炭をいれて、暖をとりながら、テレビの垂れ幕を開けて、スイッチを入れて、いよいよ「タイムトンネル」の始まりでした。
毎週日曜日早朝恒例の儀式でした。
知らない世界の歴史の話が、毎週のように出てきて、主人公たちは、歴史上の人物と関わりながら、自分たちの住んでいる現代に戻ろうとするのですが、機械の調子が悪く、また、他の時代にタイムスリップ。
来週は、どんな時代の、どんな事件に巻き込まれるのか?
毎週の楽しみでした。
ブログのおかげで、昔のことを思い出し、文章化することも多くなりました。
様々な記憶を文章化してゆきたいと思います。
8月19日
※2019年沖縄、仕事の合間に中城城跡を散策。