先日のジャニーズの新社長、前社長、井ノ原さん、弁護士の4人による記者会見。
4時間以上の会見になりました。
時間はタップリあったので、全てではありませんが、結構長い時間テレビで見ました。
感想文を書いてみましたが、ブログにアップするのを躊躇しておりました。
しかし、最近のジャニーズ事務所に対する世の中の大きな流れに、やや疑問も感じており、思い切って投稿してみます。
勿論、喜多川氏による人権侵害ともいえる行為は容認できるものではありません。
しかしながら、会見を聞いていて思ったことは、ジャニーズサイドの弁明会見は、権力に忖度するマスコミそのものの姿勢=弁明ではないかと思えてしまった事です。
相手が弱っていると思うと、正義の味方になったと錯覚するのか、いきなり強気になり、それまでダンマリを決め込んでいて、得体のしれない物を、見て見ぬふりをしていた同じマスコミとは思えない態度を豹変させて、ビシバシと突っ込みを入れる。
権力を持った人が、その権力を保持している時は、得体のしれない物=その圧力に対して忖度をして、長い物には巻かれ、ご機嫌を窺う。
しかし、ひとたび権力者が権力を失ったり、権力者が消えたりすると、ここぞとばかりに強気になり、得体のしれない事に、忖度していた自らの汚点をかき消すように、必死になり、大衆の代表といわんばかりの姿勢で、糾弾の先頭に立つ。
権力に対するマスコミの在り方、とりわけ政治家にたいするマスコミの在り方、国の政策にたいするマスコミの在り方、などと比較して見てしまいました。
ジャニーズ会見の内容そっちのけで、というか、マスコミ自身の弁解をジャニーズ新体制の面々が行っていると錯覚してしまいました。考えすぎ、言い過ぎかもしれませんが、そんな感じです。
勿論、ジャニー喜多川氏の過去の行いは許されるものではありません。
よって、世間的に糾弾され、喜多川氏が率いてきた組織の後任、後継者は、組織の膿を出さなければなりません。
その為の決意表明であるべき会見ですが、歯切れもイマイチでした。
ただ、その後のジャニーズに関する報道と、嘗て問題を起こした政治家への応援的?とも思える報道姿勢の違いを見るにつけ、ひょっとすると、この国の政治をブラックボックス化して、何だかアンタッチャブルなものにしているのも、このマスコミなのかもしれない、とへそ曲がりの高齢者は思ってしまうのですが。
こんな穿った見方は、時々マスコミの情報そのものを頼りにしている立場を忘れた、高齢者の身勝手な考えかもしれません。
しかし、やはり、国も政治家もマスコミを上手に使っていると思えてしまいます。
マスコミが権力者の広報担当者に見えてしまうほど、古希を前に、弱者を徹底的に叩き、強者には忖度するマスコミや大組織、世の流れ。
そんな怖さを感じてしまうのです。
本日は、これで失礼いたします。
9月14日
※記事とは関係ありませんが、飛行機からの夕陽です。2022年11月撮影。