1966年7月日本武道館で歴史的イベントが行われました。
ザ・ビートルズの日本公演。
前座は日本を代表するグループサウンズの黄金メンバー、ブルージーンズ、ブルーコメッツ、そしてファミリーエンタテイメントの雄、ドリフターズ等の超人気ユニットでした。
小学校6年生の私は幸運にも、この時武道館の最上階席にいることができました。
父親のお陰でした。詳しいことは省きますが、父親の仕事の関係で、ナント、武道館のビートルズ講演のチケットが手に入ったようで、どういう訳だか、私が見に行けることになったようです。
当日、どのようなルートで武道館に行ったのかよく覚えていませんが、恐らくですが、市ヶ谷あたりから靖国通りを歩いたのではないかと思います。
靖国通りから武道館に向かう参道を歩いている時点で、既に何人もの女の人が号泣している姿が目に焼き付いています。
入場前から、数人で泣き崩れて、お互いを抱きかかえ、支え合いながら、武道館に向かう女の人の姿が今でも目に焼き付いています。
武道館の中での光景も異様でした。
日本を代表する超人気グループが登場しても、静かに拍手で迎えて、曲が終わるたびに静かな拍手が起こり、人気グループが最後の演奏を終えても、静かに淡々と拍手が送られるだけ。
2時間近い3グループによる前座が終了し、ビートルズが舞台に現れた瞬間に、静かだった場内は叫び声の嵐、嵐、嵐です。
大きく手を振りながら、ひたすら叫び続ける人達。全員総立ち。
当時比較的背が高い小学生の私でしたが、周りの女性の振り上げる腕、大きく振られる腕と手の隙間から、かろうじてビートルズが見える程度。
何の曲が演奏されているのか、周りの叫び声で、良く聞こえないまま、約35分の歴史的ライブは終わりました。
後日、テレビでそのライブが放映されて、初めて何を演奏していたのか知ることができました。暑かったのか、どうなのかも覚えていませんが、1966年7月、小学校6年生の歴史的な夏でした。
7月23日
※宇都宮ペニーレーンです。リンゴスター(アップルパイ+クリーム)は大好物です。