読者になっている方のお薦め本、後悔病棟。
図書館で借りてみました。人気の本らしく、結構待たされました。
面白くて、一気に読んでしまいました。
4話+エピローグ
自分の人生に後悔をしている4人お話。一話完結編です。
4人ともに末期がん患者で、余命宣告を受けて、最期の時を迎えるにあたり、自分の人生に後悔し、主人公のお医者さんの持っている魔法の聴診器で、後悔の念を語り、人生の分岐点に戻り、選択せずに後悔している別の人生を夢の中で送ります。
しかし、自分が選択したかった人生にも結局山あり谷あり、大きな問題山積。
但し、その問題、課題を夢の中で経験したことにより、自分が実際に歩んできた人生の意義、意味、そして実際の人生で関わった親、友人、知人等の本意を知り、歩んできた人生に納得し、後悔の念を和らげて、穏やかな気持ちで最期の時を迎えます。
人生で一番良かった時の事を思い出しながら、旅立ってゆく4話の患者(主役)達。
その患者と向き合いながら、自らも一歩ずつ成長してゆく主人公の女性医師。
読んでいて、人が亡くなってゆく話にもかかわらず、何故か平和な気持ちになりました。
そして、自分自身のこれまでの生き方、そしてこれからの生き方、そして迎える最期の時を考える良い機会になりました。
私にも後悔はあります。
あの時こうしていれば! 何故あんなことをしたのだろう! あの選択は失敗した、あの時別の道を選択していたら、等など。
しかし、振り返れば、それが人生。様々な後悔、浮き沈みがあるから今の自分がある。
そして、これからの人生、何をしたいのか?
自分の残された人生にどんなイメージを持っているのか?
最期の時は後悔の念に襲われるのか?それとも全ての後悔も納得して、自分の中で消化して、最も充実していた時期、懐かしい場面、楽しかった場面を沢山思い出して、旅立つことができるのかどうか?
出来れば、旅立つ時は、懐かしく楽しい時や場面を思い出したいと思います。
普段から、楽しかったこと、懐かしかったこと、心が落ち着く場面などを思い出して、それぞれの場面と、関わった人、事、物に感謝する事を心がければ、最期の時にそんな場面を沢山見ながら、永遠の旅立ちができそうな気がしてきました。
9月8日