定年退職後、スモールライフを楽しもう!

定年退職後、思い切った断捨離を断行。定年退職後の妻との日常生活、趣味、同居クロネコの様子、脳活回想録など、思いつくまま書いてみます。

涙が止まらず、エンドロールも見えず、席を立つことができませんでした。 君に読む物語、夫婦で号泣。

お題「おすすめの感動系映画教えてください」

若い二人のラブストーリー。

年老いて、認知症を患い、記憶が曖昧になった妻ジーナ・ローランズに、むかし書き続けたラブレター、そして当時彼女には届くことがなく、差し戻された手紙を、噛みしめるように、少しずつ読んで聞かせる夫ジェームズ・ガーナー

時々、ジーナ・ローランズの記憶が戻ることもあれば、突然記憶が途絶えて、手を握りながら、手紙を読んでいるジェームズ・ガーナーの存在が分からなくなり、突然見知らぬ男性に手を握られたとパニックになったり、時々昔を思い出したりの、行ったり来たり。

根気よく、とても大切に優しく、妻に寄り添う、ジェームズ・ガーナー

子供たちからは、母(ジーナ・ローランズ)の記憶は戻らないのだから、毎日、毎日付き添わなくても、父(ジェームズ・ガーナー)の健康が保てなくなるから、ホドホドにするべきだと言われても、愛する妻との昔の思い出を、昔のラブレターを優しく、毎日読み続けます。

 

昔の手紙の場面、回想場面が映画の大半で、この場面を演じていたのは、当時無名?のライアン・ゴスリングとレイチェル・マクアダムス

当初は、レイチェル・マクアダムスではなく、ブリトニー・スピアーズが主演候補だったとかは、最近知りました。

 

勿論、回想場面は感動的な話ではありましたが、何といっても、年老いて記憶が曖昧になった妻(ジーナ・ローランズ)と、妻が入っている施設に寝泊まりし、妻に寄り添う夫(ジェームズ・ガーナー)の二人の演技というより、二人で作る物語に圧倒されました。

映画を観ているという感覚ではなく、特に施設内のやり取りは、その場に居合わせているような錯覚を起こすほどの二人の名優によるストーリー。

妻に最後の時が来ますが、その時に合わせるように、夫も一緒に旅立ってゆきます。

妻の記憶が戻っているところで、静かに仲良く、昔を思い出しながら、最後は優しく寄り添いながら二人して、天国へと旅立ってゆきます。

映画が終わった後に流れる、エンドロールは涙で見えませんでした。

エンドロールが終わって、館内の照明がついても、涙が止まらずに、席を立つことができませんでした。

隣の妻も号泣状態でした。

席を立った時に、10組以上のカップルが、席を立てずに、涙を拭いていました。

君に読む物語。また見ます。

9月3日

※2010年、サンタモニカの朝の風景。