むかし、両親が商売をしており、お店を数軒持ち始めた頃のお話です。
その頃お世話になっていた信用金庫の支店長さんの実家に、家族やお店の従業員が、夏休みに、代わる代わるお世話になっていました。
千葉県の冨浦という場所です。
我々子供たちは、夏の間、結構長い期間、お世話になっていました。
支店長さんの実家は、国道に面していて、その国道を渡ると雑木林がありました。
その雑木林を100メートルほど歩いて抜けると、目の前は海。プライベートビーチのような砂浜がありました。
地元の子供達、近所の大人たちも、そんなに広くないプライベートビーチのような砂浜で、思い思いに、夏の時間を楽しんでいるようでした。
その雑木林、私はニョロニョロと地を這う蛇ちゃんが苦手で、必ず兄、従姉のお兄さんやお姉さん、支店長さんの実家近くに住む、どんな関係は覚えていないのですが、お兄さんやお姉さんたちの後ろから、半分しがみつくようにしながら、いつも、その雑木林を抜けてゆきました。
支店長さんの実家の庭、実家前の国道、そしてプライベートビーチ近くで、何度か苦手なニョロちゃんに遭遇しました。
特に何をされたわけではなく、むしろニョロちゃんの方がこちらを警戒して、サッサッーと逃げてゆきました。
そんなある日、冨浦の雑木林を歩いていると、足元にかなり太い縄が横たわっていました。
邪魔だと思い、その太い縄を拾いあげた瞬間でした。
草むらから、その太い縄の正体、大蛇が首をもたげて、私に襲い掛かってきたのです。
思わず「グワーッ」と言って、布団の上で暴れまくりました。
隣の部屋から、ビックリした父親がすっ飛んできて、私の枕元に立って、「大丈夫か!どうした!」
懐かしい冨浦の雑木林で、大蛇に襲われた夢でした。
冨浦で遊んでいたのは、幼少時~小学校3年生頃まででしょうか。
それから、10年近く経った大学生の頃の夢でした。
8月28日
※写真は三浦半島葉山から江の島を望む。2016年。