先日何かの本を読んでいたら、老いるとは、様々なことやものを失う事、という文章が目に入りました。
体力を失い、能力を失い、容姿や見た目を失い、仕事を失い、出番を失い、地位と役割を失い、居場所を失い、楽しみを失い、生きている意味を失う。
これだけ聞くと、お先真っ暗です。
でも、これだけ失ってしまうと、もう失うものは何もない。
よって、あとは気楽に好きなように生きるだけ、と感じました。
ゼロからのスタート、自分自身をリセットする機会。
こんなにリセットできるチャンスに恵まれることは、人生で二度とないと思うと、何だかヤル気が沸いて、元気になります。
勿論、今までの経験が自分という人間を形成しているわけですので、全く別人になれるわけではありませんが、老いを認めて、過去にとらわれずに、残りの人生、いろいろとやりたいようにやりましょうというメッセージとして受け取りました。
今までは今まで。これからはこれから。
様々な事を失う代わりに、様々な事にチャレンジして、自分のできることをすれば良い。
勝手な解釈ですが、失うことはその分自由になれることであると思いました。
結局、その本の著者も、そんなことを言いたかったようです。
失うことを認めると、気が楽になります。
本日は、これで失礼いたします。
12月23日
※冬は雪を被った山の景色が見事です。
昨年、鬼怒川河川敷から日光連山の景色です。