むかし学生時代に部活のトレーニング中、よく言われていたことは「運動中には水を飲むな」
1970年代のことです。
水分を摂ると、足が攣りやすくなる。疲れやすくなって、途中で体力が持たなくなる。
そんな説を信じて、毎日部活トレーニングに励んでいました。
夏の強化トレーニング週間。
多摩川にかかるガス橋近辺の緑地で柔軟~準備運動をしてから、お決まりのランニング。
ガス橋近辺を出発して丸子橋を経由、またガス橋を通過して丸子橋経由。
出発点のガス橋近辺の緑地に戻る。
正確に距離を測ったことはありませんが、どうでしょうか?大体12~13キロのランニング。
隊列を作ってのランニングではなく、各自のスピードで走りスタート地点に戻ってくるのですが、早く戻ると、ご褒美が待っていました。
近くの水道で満杯にしたバケツの中の水を、顔を洗う振りをして、タップリ飲めるのです。
一番だと、勿論一番きれいな水で顔を洗う振りをして、キレイな水が飲めます。
ひとり、ふたり、さんにん、よにん、徐々にバケツの水は濁りますが、それでも我慢できずに飲む者続出。昔の若者はバイ菌に強かったのでしょうか?
今思うと信じられない光景です。
少しの休憩を取ってから、早く帰ってきた者から、緑地でサーキットトレーニングを始めます。殆どのメンバーがサーキットトレーニングを終える頃に、一年生二人がいない事が判明。
行方不明です。
青ざめる先輩方。
早くにサーキットトレーニングを終えた先輩、私を含めた数人が、ランニングのルートを辿って、二人の行方を捜索。
結果的に、脱水症状と疲れで、緑地の入り口がわからなくなって、行ったり来たりとガス橋近辺を彷徨っていました。口から半分泡を吹きながら、足を引き吊りながら、走るというより、走っている意識で足を引きずり歩いている二人を見つけた時は、ホッとすると同時に、ゾッとしました。口の周りが真っ白、そのまま倒れるのではないか?そんな感じでした。
一生懸命励ましながら、緑地まで付き添い、水分をゆっくり取らせました。
何が正しい判断なのかわからない中で、兎に角急に大量の水分を摂るのは危険!という先輩の判断で、ゆっくり介抱しながら、水分補給をさせて、結果的には二人とも無事でした。
当時は根性論一辺倒の運動部。
科学的な根拠もなく、炎天下の多摩川周辺を走り回っていたことを思い出すと、大きな事故が無かったことが、不思議です。脳活回想、暑くなってくると、昔の無茶苦茶トレーニングを思い出します。
7月8日
※昨年の今頃訪れた益子。記憶では、梅雨明け前でしたが、猛暑日だったと思います。
とにかく暑かったです。十分な休息と水分補給で、暑さに負けない日々を。