むかし学生時代に部活のトレーニング中、よく言われていたことは「運動中には水を飲むな」
1970年代のことです。
なんで、こんなことが言われていたのか、今になって知りたくて、自分なりに、安直に調べてみました。
諸説あるようですが、考え方の軸が、戦時中の根性論だという説もありました。
苦しい時こそ、根性で乗り切る。
第二次大戦後、スポーツにおいては、その名残からか、厳しい訓練を乗り越えれば、強くなれる。何事も我慢、忍耐。これが根性の原点。鍛えるためには、飲みたい水も我慢する。
厳しい練習に耐えることの重要性は否定しません。
しかし、それと水分を摂らない事は、今となっては???です。
ごくごく日本的な根性論、考え方かと思っていたのですが、この考え方は1960年代、アメリカやヨーロッパのスポーツ選手育成や各分野のエリート養成機関でも基本的な考え方だったようです。
防具を付けて厳しいトレーニングを行うアメリカンフットボールなどは、毎年水分不足の熱中症で何人も命を落としていたそうです。
アメリカのエリート警察官養成所では、厳しい訓練時に水分不足が原因で、訓練開始直後、50人中2名が命を落とし14名が肝不全状態となり、その後その14名は、透析を打ち続けることになってしまったようです。
厳しい練習、訓練時に水分を補給しない事の害が研究対象となり、アメリカのフロリダ大学でスポーツドリンクの研究が行われて、アメリカンフットボールチーム「フロリダ・ゲイターズ」が、このスポーツドリンクの効果もあり、1967年に優勝し、俄然水分補給に関する関心が高まったようです。
しかし、その後20年以上も、水分補給の研究は行きつ戻りつだったようです。
その後。1990代半ばは、水分を摂らない時代の反動から、運動中に水分を摂り過ぎて体調をくずしたり、有名なマラソン大会では、水分摂取過剰から死亡事故まで発生していたようです。
2000年代になって、マラソンや様々なスポーツで水分補給の量やタイミングなどが研究され、また様々な数値でデータ化され、かなり研究は進んだそうです。
それでも、実際の競技では、その水分摂取量、塩分摂取量とその日の読めない体調などによっては、力を発揮できなかったり、逆に驚くような力が発揮できたり。
高みを目指して、研究すれば、研究するほど、いろいろと難しさも増すようです。
安直な私の調査では、この辺りまでのレポートが限界でした。
地方在住の一高齢者としては、ますます暑くなる時期を控えて、外出時には飲み物を必ず持参して出かけます。
ちょっとの散歩でも飲み物を携帯して、健康管理に努めたいと思います。
6月22日
※大好きなゴルフですが、炎天下は、十分な水分補給、日陰を見つけて一息。
体を休めながら、楽しみたいと思います。