定年退職後、スモールライフを楽しもう!

定年退職後、思い切った断捨離を断行。定年退職後の妻との日常生活、趣味、同居クロネコの様子、脳活回想録など、思いつくまま書いてみます。

一人で笑いを堪えると、時間が長く感じる経験。

1月17日

電車の中吊りを見て、一人で笑いをこらえようとした時間は、とてつもなく長かった。

 

その昔、吉祥寺から自宅の最寄り駅明大前まで電車に乗って帰宅する途中で起こった話。

吉祥寺から明大前は急行で所要時間10分程度。

中途半端な乗車時間で、本を読むには何だか短い。しかも帰宅するとなると、仕事も終わりホッとしている帰宅電車の中で、真剣に何かを読むという行為は、私のお気楽体質には、あまり適していなかった。今であれば、スマホでネットを観たりして時間をつぶすのにちょうど良い時間かもしれない。当時はガラケーで便利な機能もそんなについてはいなかったので、中途半端な乗車時間の通勤電車、特に帰宅電車の中では、大体目の行く先は荷物棚の上の広告か中吊り広告の見出しを見ることが多かった。

 

その夜も、遅めの吉祥寺発渋谷行きは上り方面ですいていて、立っている人も少なかった。

この日も中吊り広告を眺めているうちに、目に飛び込んできたショッキングな見出しに、思わず笑いだしそうになってしまった。

長嶋茂雄さんの名言・迷言特集の見出し「鯖は魚にブルーだっけ!」

 

因みに長嶋さんは私にとってはヒーロー中のヒーロー。昔よく言われた日本人の大好きなものに「巨人、大鵬、玉子焼き」という言葉があったが、わたしは「長嶋、大鵬、玉子焼き」だった。巨人というより、長嶋茂雄。長嶋さんがいるから巨人軍を応援していた。

巨人軍は永遠に不滅です!の引退式をみて号泣し、長嶋さんの監督解任に怒り狂った。

 

そんな長嶋さんは数々の名セリフを残しているようだ。好きな名セリフをいくつか挙げる。

天才的であり、長嶋さんならではの理由があると解釈するが、ここでは割愛します。

・野球は家に帰って風呂に入るまでわからない!

・失敗は成功のマザー!

・打つと見せかけてヒッティングでいけ!

 

話を戻すと、「鯖は魚にブルーだっけ!」間違ったことは何一つ言っていない。

鯖は魚にブルーだっけ。合ってると思いますが!

天真爛漫な長嶋さんの満面の笑みが目の前に浮かび、どうにもこうにも笑いがこみ上げてきてしまった。マスクはしていないし、笑いを堪えるのに必死だったが、不味いことに何度もその中吊り広告に目が行ってしまう。ハンカチで口を押さえてみたりしたが、ダメだった。気が付いたら正面に座っている女性が、笑いを堪えている私の姿が余程苦しそうで可笑しかったのか、私を見て必死に笑いを堪えているではないか!

ますます笑いを堪えられない空気になってゆく。

ダメだ!限界だった。仕方なく、暴挙に出た。

ガラケーを取り出し、席を立って、車両の端っこで、注意を受けない程度の小声でいかにも友人とバカッ話をしているような雰囲気で、ケタケタと笑いながら話をしているふりをして、次の停車駅永福町まで頑張った。アホな一人芝居を始めて、何とか急場を凌いだ。

永福町で直ぐに電車を降りた。

 

笑ってはいけない雰囲気や場面で、笑いがこみ上げてきた時の対処法、特に一人でいる時に何かを目にし、何かを思い出して笑いがこみ上げた時、どうしたら良いのだろうか?

その方法について、妻に相談したが、良い対処法がないまま、その後もどうにかなるほど、笑いを我慢しなければならない場面が何度もあったが、また後日にして、今日はここまでにしておきます。