今週のお題「名作」
名作であると同時に、私にとって最も好きな映画です。
私の生まれた年に封切られた映画で、初めてこの映画を観たのは、記憶では小学校の頃に、年末年始のテレビで数ある名作を放映した時ではないかと思います。
私はテレビが大好きで、時代劇、西部劇、ヒーロー漫画、ヒーロー実写版、等が大好物でした。
どの物語も、勧善懲悪、ヒーロー、主人公が絶対的な存在で、ピンチになっても必ず大逆転で悪を倒すストーリーでした。
そんな中で観た七人の侍。
野武士から村を守るために、やっと集まった主役級の七人の侍。
絶対的なヒーローのはずの七人が、次から次と野武士の撃つ種子島で倒れてゆく。
子供ながらに大きなショックでした。
折角集まった屈強の侍、心優しい正義の味方、剣の達人、戦略・知略に長けた相棒、怖いもの知らずの暴れ者。
ムードメーカー的な千秋実さん、戦略・知略の相棒役稲葉義雄さんが倒れ、そして最後の決戦でまさかと思う展開でした。
七人の中でも圧倒的な剣の達人、久蔵の宮口清二さんが銃弾に倒れます。更にその銃を持った野武士に果敢に切りかかった三船敏郎さん扮する、暴れん坊菊千代も銃弾を浴びながら、銃を持った野武士の大将と相打ちとなり、倒れます。
七人の侍のうち、三人が生き残りました。リーダー島田勘兵衛の志村喬さん、勘兵衛の昔からの部下七次郎役、加藤大介さん、そして侍とはまだまだ呼べないような侍見習の勝四郎役、木村功さん。
生き残った侍のリーダー勘兵衛の最後のセリフ、「また、負け戦だったな。勝ったのは彼ら、農民達だ。」
当時小学生だった私には、ヒーローが4人も激戦の中で倒れ、そして勝ったはずの戦が負け戦だったと。
ショックであり、よく理解できない最後の終わり方でした。
ただ、その物語の迫力は、それまでテレビで見たこともないものでした。
そして後日アメリカでジョン・スタージェス監督によって、錚々たるハリウッドの主役級スター達が勢ぞろいするリメイク版「荒野の七人」を映画館で見た後で、その原作となった七人の侍を再度観たくなりました。
最初に見た時のショックは強烈でした。
何度見ても、七人の侍は夢中で観てしまいます。
物語はわかっているはずなのに、観るたびに発見があり、何度でも感動します。
私にとって最も好きな映画、名作七人の侍。
日本映画で最も好きな映画です。
因みにその他では、何度見ても飽きない映画が、黒澤監督の作品「用心棒」「椿三十郎」が日本映画のビッグスリーです。
洋画では断然のビッグスリーが「大脱走」「ゴッドファーザーパート1」「ゴッドファーザーパート2」です。
いずれ、これらの大好きな映画についてもブログにアップできればと思います。
5月1日
※用心棒、椿三十郎は敵役仲代達也さんも不気味な迫力でカッコイイですね。