定年退職後、スモールライフを楽しもう!

定年退職後、思い切った断捨離を断行。定年退職後の妻との日常生活、趣味、同居クロネコの様子、脳活回想録など、思いつくまま書いてみます。

夏の高校野球。 甲子園も良いけれど、地方大会も面白い。

暑い日が続きます。

本格的な夏を迎えると、夏の大イベントのひとつ、甲子園の高校野球です。

その甲子園を目指す地方大会も佳境に入ってきました。

沖縄県をはじめとして、県代表校が決まった県も出てきました。

 

高校野球は昔から好きでしたが、特に娘が西東京の野球の古豪、古豪高校に進学してから、会社が休みの度に、夏の大会のみならず、春の大会、秋の大会など、神宮第二、八王子、立川、多磨一本杉などの各球場に応援に行ったりするようになりました。

娘が在学中に春夏合わせて3回甲子園に出場、うち2回は甲子園で応援することができました。

始めは娘の高校の応援に専念していましたが、そのうちに娘の学校だけではなく、夏の西東京大会には、高校からの友人で、冷たいビールを飲みながら野球を見るのが大好きな呑兵衛オヤジと各々のアイスボックスにビールをたっぷり入れて朝からネット裏に陣取り、一日3試合入場料当時は700円で、ビール片手に西東京大会の各高校チームの選手達の奮闘ぶりに、酔っ払いにならないように気を付けながら、応援をすることが多々ありました。

熱中症になることなど、考えもせずに、途中のコンビニで買ったおにぎり、から揚げ、煎餅、他つまみながら、野球帽をかぶり、ひたすら高校生の投げる、打つ、走る姿に声援を送りながら、ビール片手に、自分達も青春のど真ん中に居るように感じていました。

 

地方大会の面白さのひとつが、コールドゲームの存在。

無名の高校が、強豪高校にあたる二回戦、三回戦あたりが、私は結構好きでした。

観客のかなりの人達が、強豪高校の5回コールド勝ちを予測?するようなゲーム。

しかし、無名高校が予想以上の頑張りを見せて、もしかしたら7回コールドまで行くかな、頑張るな、なんて思って観戦しているような試合。

強豪高校が、序盤で7~8点の大量リードで、予想通り5回までか?の展開。

すると、強豪校とはいえ、スキが出るのか、中盤やや気合がなくなるのか、点数が入らなくなり、逆に無名高校は1点もぎ取って大騒ぎ、ベンチは甲子園に行ったのかと思うほどの盛り上がり。そして、また1点、また1点・・・・ あれ、あれ、あれ、あれまあ。

と言っているうちに気が付けば11対5で8回を終わり、とうとう9回まで来ちゃいました、という驚きの展開。無名高校ベンチの盛り上がりは最高潮。球場全体も異様な雰囲気。

 

こうなると、強豪高校の試合目当てに来ていた、ビール片手のオジサンたちも、無責任なもので、無名高校に大きな声援を送り始める。

勝馬に乗る(無名高校が負けているのですが)雰囲気で、球場全体が無名高校の応援団。

強豪高校の選手は、完全アウエー状態です。可哀そうです。彼らも高校生ですから。

 

試合は両校が9回を戦い抜いて勝利。

強豪高校は、勝利したチームとは思えないほどの落ち込み方。

勝っても悔し涙を流す選手も。

無名高校の選手のふたまわりほど大きく見える体を丸めて、試合後監督さんの注意を、本当に反省している様子で聞いている姿が印象的。

負けた無名高校の選手たちは、強豪校と戦えた事、しかも誰もが予測していたであろう、

コールドゲーム予想を覆して、9回まで戦い抜いた充実感で溢れかえり、涙、涙、涙。

ビール片手のオジサンたちも、ビールが涙で全部出てしまうほどでした。

ビールは全て汗となり、涙となり、汗の涙の高校野球観戦を堪能していました。

こんな、甲子園では見ることのない、強豪高校対無名高校の筋書きのないドラマも、高校野球の醍醐味だと思いました。

もう20年近く前の話でした。

7月26日

※2018年全国高校野球選手権100回記念大会の展示会場にて。