コロナ禍が明けて、昔からの友人、知人に会うことが増えてきました。
ほぼ全員高齢者です。
様々な事情を抱えて生きているわけですが、そんな中でも、自分にとって偉いなあ、羨ましいなあ、と思える生き方をしている人が、結構います。
勉強になります。
何を以て、偉いと思うかは人それぞれだと思います。
幾つになっても現役を続ける人、常に第一線に身を置いている人、趣味を突き詰めてスペシャリストになってゆく人、新しいことに挑戦している人。
同年代、先輩方、少し後輩の方々等、皆さん総じて元気です。
多様で、柔軟な生き方は大変勉強になります。
勿論同じ生き方はできませんが、考え方というか、自由というか、ニュートラルな生き方とでも言うのでしょうか?大変勉強になり、刺激になります。
今日はその中でも、偉いなあ、と思う高校時代からの旧友の話です。
大学を卒業後、出版業界一筋、出版会社の役員を務めた後、子会社の社長を最終キャリアにフルタイムを卒業しました。
その後、古巣の会社のお手伝いなどをしていたようですが、ここ数年は、後輩であり、元部下が立ち上げた会社で、マニアックな雑誌や地図の作成に携わっているようです。
元部下、後輩から手伝いを依頼されて、二つ返事で受けたそうです。
この話を聞いて、そもそも役員や子会社とはいえ社長まで務めながら、元部下、後輩からお呼びがかかること自体、相性もあるのでしょうが、元部下、後輩の方々にとって、彼は良き上司、良き先輩だったのだろうなと想像しました。
役員、社長まで務めながら、今やっている仕事は、ほぼアナログな職人仕事で、手間がかかる仕事のようです。
これも、私にとっては驚きであり、新鮮であり、彼は柔軟で、自由な人間だなと感心させられるところです。
コツコツと手作業で地図を作ったり、足で情報を稼いだり。最終的に使用するのは新しいテクノロジーのようですが、仕込みはほぼアナログ。
会社経営に長年携わった人間が、原点に返って、アナログなコツコツ仕事を喜々として行っている姿を想像しただけで、こちらのハートまで熱くなります。
本人は楽しくて仕方ないようです。
ホント、この男は偉いなあと感心しております。
本日は、これで失礼いたします。
10月10日
※次の旧友の仕事は関東の名城、宇都宮城の古地図作成だそうです。
完成が楽しみです。