脳活に良いという回想について。
いろいろと昔の事を思い出しているが、何だかへんな事ばかり思い出すのは、何故だろうか?
私の苦手なことの一つに、飛行機に乗ることがあった。
今は随分緩和されたが!昔は乗るのが恐怖だった。
空港のデッキや待合室などから、飛行機の離陸や着陸は、飽きることなく見ていられるのに、いざ自分が乗るとなると、緊張が走り、座席に座りシートベルトをした瞬間から、逃げ出す方法を考え、安全のしおりをアテンダントの説明前から何度も見ては、いろんな想像を巡らせていた。
乗客用の脱出用簡易パラシュートかなにかを誰かが発明してくれないか?などと考えを巡らせながら、いよいよ離陸となると、毎度のことながら恐怖感、緊張はピークに達していた。
むかし、やっとのことで連休を取って、妻と幼い娘と北海道に行った。
妻の強い希望で北海道に決まり、飛行機で行くことになった。
私は夜行列車で青森まで行って、青函連絡船で北海道に渡ることを提案したが、旅行日数が足りないこと、幼い子供を連れていて夜行列車?連絡船?
妻の一言「アホか!」
結果は却下。
いよいよ羽田を離陸、緊張で汗が出る。
十数分の緊張が続いて、水平飛行が安定してきたと思ったら、静かな機内に響き渡るカワイイ子供の声。
幼い娘が突然「もう、降りたい!降ろして!」
母親「降りられないよ! ほら雲の上だもん! ほら、見てごらん、雲キレイだよ!」
父親は心の中で「ウワーッ!やめてくれ!降ろすって、どうやって、ドア開けたら大変なことになる!」想像しただけで、また汗が噴き出す。
また、娘は「降りたいよ!降ろしてよ!」
その瞬間、娘の言葉に反応して、通路の反対側に座っていた女性が小声で叫び声を上げた。
「ひいいいい!」
震えながら目を閉じて、座席の肘かけをガチっと掴んで離さなかった。
その姿を見て、私は急に冷静になった。
飛行機がどんなに楽しい乗り物なのかを母親と一緒に娘におはなしをして、何とか北海道までの飛行を楽しいものにしようと、精一杯の努力をしました。
通路の向こうの女性は結局、北海道に着陸するまで、殆ど目を閉じて、座席の肘かけを思い切り掴んでいました。一時間半のフライトは彼女にとって恐怖そのものだったと、容易に想像ができました。
よそ様が怖がる姿、怒り狂う姿などを見ると、冷静になる人は結構多いようです。
心理学的になんて呼ぶのか、安直な方法で調べてみましたが、わかりませんでした。
脳活に良いと言われる回想法!
既に飛行機シリーズ第二弾が頭に浮かんでしまいました。
またの機会にします。失礼いたします。
1月25日