私は健康には自信がありました。
人生最大の危機に直面して、ストレスを感じる毎日でも、健康は維持できる自信が、何の根拠もなくありました。
しかし、生活はできるのか?明日は、どうなってしまうのか?
仕事を失うことは確実。当時住んでいた家の確保もかなり厳しい。財産というほどでもないのですが、多少の老後の貯えくらいは準備し始めていました。しかし、これも全て没収。
この直前に、幸い長女は大学を卒業して社会人スタート。肩の荷が本当に軽くなった気分は、今でもはっきり思い出せます。
しかし、長男は?まだ、あと大学生活1年半を残している。卒業できるのか?卒業させてあげられるのか?全く先は見えませんでした。
そんなある日に、突然のがん宣告。幸運にも早期発見で、胃を3分の2切除で何とか乗り切れました。
自信満々な執刀主治医H先生とチーム!
「私に任せなさい!」という雰囲気アリアリの主治医の先生と、その先生を明らかに崇拝しているお弟子さんたち。このチームで幸運だったようです。
妻、娘にはこのお弟子さんたちが、かなり受けていました。特にお弟子さんチームのリーダーは、「時の人」のひとり芸人、右からやってくる~左から~の ムーディさんに顔も声もそっくりだったのが、大受け理由の一つだったようです。
さて、手術後、病室に運ばれるまでの間、移送用ベッドの上で私は怒りまくっていました。本人も覚えていますが、どうにも止まりませんでした。
麻酔から覚めた直後の覚醒状態。そしてとにかく切られたところが痛く、麻酔から覚めて寒い。寒くて体に力が入るから、また切られた腹が余計に痛い。どんどん痛くなる始末。さんそっくりのお弟子さんのリーダーが笑いながら?ベッドを運んでいたのは、夢だったのでしょうか?
「イタいッて言ってんだよ!イタいんだよ。コラッ!」ガーガー!喚きながら、術後病室に運ばれました。
後で知ったのですが、その姿を見て、手術の結果を心配して病院に来ていた妻と娘は、廊下でベッドを追いかけながら、大爆笑していたそうです。
こんな時に!
これも、後で知ったのですが、術後の麻酔から覚めた時に、覚醒状態で患者はいろんなことを無意識?に叫ぶそうです。私のように八つ当たりする人、妻の名前を叫びながら連呼する人、夫に向かって「出ていけ!」。
「○○子!〇〇子!」「大好きだー!」誰も聞いたことが無い名前を叫んでしまい、後で大問題!になるとか、ならないとか!
なんてことも、あるそうですので、お気を付けください。
兎に角、手術は大成功したようです。翌日、お弟子さんたちが病室に大勢でお見えになり、リーダーが低い声で、ゆっくりとした抑揚ある口調で、
「手術は大成功です。先生の手術の中でも、一、二を争うほどの素晴らしい手術でした。恐らく予後の治癒も、誰よりも早いと思います!」
お弟子さんたちから、H先生の手術について大絶賛の説明。予後の治癒について、お弟子さんたちが、自信満々に、断言しちゃっていいのかな?とも思いましたが、兎に角大成功だったようです。
手術の後、当時大学生の長男が力強いことを言ってくれました。
「父さん、これで、悪い膿は全部出るよ!これからだね!」
本当に、手術前の数年間はドン底状態でしたが、ポジティブな妻、明るい長女、前向きな長男。ダメオヤジは家族に救われました。
そして、手術前、ストレスによる暴飲暴食で、理想体重を最大14キロ以上もオーバーしていたメタボの私の体に、奇跡が起こり始めます。
長くなってしまいましたので、続きは健康シリーズ、第二弾!でお話しいたします。
いつも、他愛のない話を読んでいただき、ありがとうございます。
2月20日
※最近、野菜が不足きみです、7.0目指して、もうひと踏ん張り。
因みに3回受けると、何かもらえるそうですので、楽しみです。