毎年この時期に健康診断を受けて、胃の内視鏡を受けています。
昨日、受けてきました。
この何十年の間の胃の内視鏡検査の進歩というか、変化には驚きです。
初めて胃の内視鏡検査を受けたのは30数年前でした。当時30代半ばでした。
バリウム検査で要精密検査の診断を受けて、当時住んでいた高崎市の病院(病院名は忘れました)で初めて胃の内視鏡検査を受けました。
検査室前の待合室には、私の他にご年配の女性がいました。
私の前がその女性でした。
更にその前に検査室に入っていった方は、姿勢の良さと体格の良さが印象的な50歳前後の頑丈そうな男性でした。
その方が検査室に入って数分後、待合室にまで聞こえるような、大きなうめき声が聞こえてきました。
「ウエー!ウエー!」検査室から頻繁に聞こえてくる大きなうめき声に、待合室でご一緒した女性も、私も固まってしまいました。
女性:ウワーッ。やだねー。帰りたくなっちゃうわね。
私は全く余裕がなく、ただただ無言で頷いていました。
数分後、検査室から、殆ど病気にかかったような風体で、検査室に入っていった時の姿勢と体格の良さが嘘のように小さくなって、背中を丸めて、いかにも「助けてくれー!」と言いそうな顔で、その男性は検査室から出てきました。
続いて、女性が検査室に入りましたが、うめき声も聞こえずに、検査は終了したようです。
但し、出てきて開口一番「もう、イヤだ!」
私の順番となりましたが、私は50歳前後の男性と同じで、検査中大きなうめき声を出しっぱなしでした。全く物事を考える余裕などなく、看護師さんの「楽にしてください、鼻で大きく息をしてください。」の優しい掛け声も全く意味がなかったと記憶しています。
二度と受けたくないと思いましたが、その後結構頻繁に胃の内視鏡にはお世話になり、その都度、大きなうめき声を出しておりました。毎度死にそうな思いでした。
しかし、そのおかげで、50代の頃には胃がんを早期発見で見つけてくれました。
今では毎年胃の内視鏡検査を受けていますが、鎮静剤の利用、経鼻内視鏡、内視鏡のチューブも細くなり、等と改良が加えられて、30年以上前の呻きながら、死にそうになりながら、検査を受けることがなくなりました。
随分と楽になりました。
多少のデメリットはあるようですが、数年前、初めて経鼻挿入内視鏡で検査した時には、信じられないくらい楽でした。
それ以来、ここ数年は経鼻挿入内視鏡で検査を受けております。
挿入管も随分と細くなったように感じます。
昨日も、お陰様で信じられないくらい楽に胃の内視鏡検査を受けることができました。
30数年前の血管がちぎれそうな苦しい状態で、嗚咽しながら受けていた胃の内視鏡検査が、懐かしいような、信じられないような。
本日は、これで失礼いたします。
12月28日
※写真は記事とは関係ありません。
家の近所の公園の風景です。