32年前の本日2月29日は母親の命日です。67歳でした。
父親は39年前65歳でこの世を去りました。現役バリバリでした。
ある社長(奥様)の決断です。
その方の実家は製造会社を経営。お父様が社長、お母様が副社長でした。
残念ながらお二人とも60歳代の現役バリバリの時に、亡くなりました。
ご両親が亡くなる数年前に、学生時代の同級生のご主人と結婚しました。
ご主人の実家も製造業で、ご主人が後継者でした。
ご主人の父上も、母上も60代の現役バリバリで亡くなりました。
ご主人が若くしてご両親の事業を継承。
奥様はご主人(社長)を盛り立てて、妻であり、事業のパートナー(副社長)として大活躍でした。
二人は堅実に、見事に跡を継いで、更に安定した企業に育ててゆきました。
しかし、ご主人も60代半ばで亡くなりました。
ご主人の目標は70歳で現役を引退し、大好きな写真、ゴルフ、ハイキング、温泉旅行など、自由な時間を謳歌して、余生を送ることを楽しみにしていたそうです。
その財力も、環境も十分に揃っていました。
しかし、残念なことに病で、夢は実現できませんでした。
ご主人が亡くなった後、社長として会社を継いだ奥様は、いろいろと悩んだ結果、会社を手放すことにしたそうです。
幸い、同業者の中に事業拡大を目指していた社長さんが居て、社員の方たちの継続雇用など、処遇、ポジション保証など、比較的スムーズな事業売却~継承ができたようです。
悩みに悩んだ末の結論は、会社を売却して、何の縛りもない自由な最後の生活を手に入れることでした。
両親のできなかったリタイア後の自由な生活。
義理のご両親ができなかったリタイア後の自由な生活。
そして、何より長年連れ添ったご主人ができなかった70歳からの趣味を楽しみながらの自由な生活。
こうした、志半ばでこの世を去った両親、親族、ご主人の思いを、自分が最後の最後に形にするのだという思いが強くなったそうです。
経営者の娘として、恵まれた幼少~青春~独身時代を過ごし、結婚後は社長であるご主人を盛り立てて、立派に社長夫人、事業パートナーの役割を全うし、ご主人亡き後は、立派に社長として会社を切り盛りしてきた方。
悩みに悩んだ末の結果の会社売却。
残念ながら夫婦二人で余生を楽しむことはできなくなりましたが、残りの人生、自由な時間、自分の時間を精一杯楽しんでいただきたいと思います。
今を大切にして、今に感謝して、自分に与えられた時間を大切にしたいと思いました。
話を聞いて、改めて時間の大切さ、心に沁みました。
本日は、これで失礼いたします。
2月29日
※一日の大切さとありがたさを感じて、過ごしたいと思います。