先日、日本の高齢者の金融資産に関する記事が出ていました。
その記事によれば、金融資産を数千万円保有する殆どの日本の高齢者が、その金融資産の平均88%を残して、この世を去ってゆくというものでした。
高齢者の金融資産平均使用率12%。
中には亡くなる時に、金融資産が最高額になる方も結構いらっしゃるという内容でした。
世の中の風潮かもしれませんが、将来への不安を様々な観点から掘り下げるため、兎に角不安を少しでも和らげるためには、日本の高齢者は、貯金する事に集中するというものでした。
一方欧米人の高齢者は、金融資産を自分のリタイア生活を謳歌するために使う傾向が強いとのこと。
勿論、日本の高齢者も自分の老後生活を充実したものにするために、金融資産を有効に使っている方も大勢いるのでしょうが、それでも亡くなった時点での金融資産使用率が12%という結果のようです。
お金を使ったから充実した老後を送れるというものではないでしょうが、将来の不安のために、行きたい旅行を我慢して、食べたい食事を我慢して、やりたい事を我慢して、健康管理に人一倍気を付けて、金融資産を貯めて、そしてこの世を去るというのは、何だか残念なように思えてしまいます。
将来不安の無い金融資産を保持していない、高齢者の僻みかもしれませんが、金融資産をたっぷり保持している高齢者に、明るく、伸び伸びと、保有資産のせめて半分くらいを安心して使わせる心理状態にできるように、国全体のメンタリティをもっと明るく、前向きにできないものでしょうか?
経済も、もっと活気が出るのではないかと思うのですが。
次の世代、若い人たちへの希望にもなると思うのですが。
そういう気持ちにさせない何かとは、何なのでしょうか?
金融資産の90%近くを残して、この世を去るというのが、ホントの話であれば、あまりにももったいないし、とても残念な話だと思いました。
本日は、これで失礼いたします。
6月18日
※記事とは関係ありませんが、6年前に訪れた宮ケ瀬ダムの放流です。